批判的な声が目立つ一方で、実写ドラマ版には今なお「完璧なキャスティング」と絶賛される俳優たちが存在します。その筆頭が、全シリーズを通して毛利小五郎役を演じ抜いた陣内孝則さんです。
コミカルなヘタレぶりから、いざという時のシリアスな父親の眼差しまでを完璧に体現。原作の青山剛昌氏自身が当時の公式対談で「陣内さんの小五郎は本当にハマり役。漫画を描いていても陣内さんの声で再生されるようになった」と絶賛の手記を残しているほどです。漫画的なオーバーアクションを実写の芝居として成立させる陣内さんの怪演は、視聴者からも「小五郎が画面からそのまま飛び出してきた」と満場一致の支持を獲得しました。
もう一つの大成功例が、第3弾から登場した松坂桃李さん演じる服部平次です。松坂さんは神奈川県出身でありながら徹底的な関西弁の特訓を重ね、色黒のメイクを施して熱血漢の西の高校生探偵を泥臭く熱演しました。相棒の遠山和葉を演じた岡本玲さん(和歌山県出身の生粋の関西人)とのテンポの良い掛け合いは、ファンから「スピンオフで平次メインのシリーズを作ってほしい」と要望が殺到するほどの高い完成度を誇りました。
さらに、第2弾で宮野志保(シェリー)を演じた香椎由宇さんの怜悧な美貌と影のある佇まいは、「灰原哀が大人の姿に戻った時のビジュアルとしてこれ以上の適役はいない」と、現在でもSNSで語り草となっています。