Wordの行間が狭くならない原因とは?一瞬で美しく詰める決定打

Wordの行間が狭くならない原因とは?一瞬で美しく詰める決定打

Wordの行間が狭くならない原因とは?一瞬で美しく詰める決定打とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

Wordの行間を詰める設定にしたのに「なぜか狭くならない」とお困りですか?広がる原因は特有の初期設定にありました。リボンの「段落」パネルから「行間:1.0行」を選択してもビクともしない場合、疑うべきはユーザーの操作ミスではなく、Wordが文書全体に適用している「ページのグリッド線」という基本構造だ。

Wordの標準テンプレート(Normal.dotm)では、あらかじめ用紙全体に見えない罫線(行グリッド線)が等間隔で敷かれている。日本語版Wordでは、本文フォントが10.5ptのとき、行グリッド線は約18pt〜18.85pt(約1.35〜1.5行分)の間隔で自動配置される仕様だ。文字はこのグリッド線に吸着するように配置されるため、行間を「1行」に指定しても、グリッド線の間隔を下回る幅には原則として狭まらない。

さらに事態を悪化させるのが、Wordでフォント拡大時季に行間が開く原因だ。見出しなどでフォントサイズを10.5ptから「12pt」や「14pt」へわずか数ポイント拡大しただけで、文字の上下幅がグリッド線の1枠(18pt)に収まりきらなくなる。その結果、Wordのレンダリングエンジンは「1行には入らない」と自動判断し、強制的に2行分のグリッド線(約36pt〜37.7pt)を丸ごと占有させてしまう。これが、文字を少し大きくしただけで突然行間が巨大化する怪現象の正体だ。

加えて、WindowsやMicrosoft 365の標準フォントである「游明朝」や「游ゴシック」は、濁点や半濁点、約物が重ならないよう、文字データ内部に広めの上下仮想ボディ(余白メトリクス)を持っている。これもグリッド線へのオーバーフローを引き起こし、行間が倍増する一因となっている。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。