「ポロリ」という言葉を聞いて、テレビの露出事故ではなく、NHK教育テレビ(Eテレ)の幼児向け番組『おかあさんといっしょ』内で放送された人形劇『にこにこ、ぷん』(1982年〜1992年放送)のキャラクターを真っ先に思い浮かべる世代も多いはずです。
劇中に登場するネズミの男の子の名前は、正式には「ポロリ・カジリアッチIII世」という由緒あるフルネームを持っています。名門海賊の子孫でありながら、気弱でお化けが苦手、そして何よりも「すぐに涙をポロポロこぼして泣いてしまう泣き虫」であることから名付けられました。つまり、水着ハプニングの業界用語とは語源が完全に異なり、本来の日本語である「涙がこぼれ落ちるオノマトペ」から命名された純真なキャラクターです。
声優の中尾隆聖氏が演じる愛らしい声と、「〜でゴザル」という特徴的な語尾で国民的な人気を博しました。お茶の間の子どもたちに親しまれたこのキャラクターの存在によって、「ポロリ」という言葉は世代によってまったく異なるイメージを持つ興味深い単語となっています。