検索エンジンで上位を占める「芸能人整形失敗現在」という言説。週刊誌やまとめサイトでは、過去と現在の写真を並べて「崩壊した」「劣化した」とセンセーショナルに書き立てられます。しかし、医療報道の視点からこれらを検証すると、多くの誤解が含まれています。
まず、人間は誰しも加齢に伴い顔面骨が萎縮し、靭帯が緩み、皮下脂肪が移動します。過去にプロテーゼや異物を挿入していた場合、その異物は加齢によって縮まないため、「痩せ細った自前の組織と固定された人工物との間に段差が生じる」という現象が起こります。これをネット上では単純に「整形の失敗」と断定しがちですが、実際は加齢変化とメンテナンス不足の相互作用である場合が大半です。
また、テレビや写真のライティング、表情筋の動きの瞬間を切り取った静止画が「不気味の谷」現象を引き起こし、ネット上でバズを生むトリガーになっている点も見逃せません。