電子レンジ調理に踏み切れないユーザーが最も恐れているのが、「庫内での破裂事故」だ。突如「ボンッ」という轟音とともにオクラが弾け飛び、庫内に種や繊維が散乱した経験を持つ人は少なくない。
なぜオクラはレンジで爆発するのか?
オクラがレンジで爆発する理由と対策は、物理構造から論理的に説明できる。オクラの内部には複数の空洞(タネが入っている房)が存在し、外側は繊維質の硬い皮で覆われている。電子レンジの電磁波によって内部の水分が急速に沸騰すると、発生した水蒸気によって内部気圧が急激に上昇する。出口を失った高圧蒸気が皮の限界を超えた瞬間に、風船のように破裂するのである。
爆発を100%防ぐための対策は至極簡単だ。加熱する前に、爪楊枝や竹串、フォークの先でオクラの中央部に1〜2カ所、小さな穴を開けておくだけでよい。または、前述の通りヘタの先端をわずかにカットしておくことでも蒸気の抜け道が確保され、破裂のリスクは完全に消滅する。
均一に蒸気を巡らせるラップの包み方
続いて重要なのが、オクラのレンジ調理ラップの包み方である。耐熱皿に並べたオクラに対し、ラップをピッチリと隙間なく密着させてしまうと、膨張したラップが破裂したり、熱がこもりすぎてオクラが急激に過加熱されたりする。
正解は、「ふんわりと余裕を持たせて被せ、両端に指1本分のわずかな隙間を残す」ことだ。これにより、内部を適度なスチーム状態に保ちながら、余分な圧力を外へ逃がす理想的な蒸気対流が完成する。