タクシーを初めて利用する方や久しぶりに乗る方が最初に直面するのが、乗車方法の選択です。タクシーを利用する手段は、主に「専用乗り場から乗る」「路上を走る空車を拾う(流し)」「配車アプリで呼ぶ」の3通りが存在します。主要駅や大型商業施設のタクシー乗り場では先頭の車両に順番に乗車すれば問題ありませんが、路上で拾う際にはフロントガラス越しに見える表示器(スーパーサイン)の確認が欠かせません。
路上でタクシーを呼び止める際、確認すべきサインは以下の通りです。
- 「空車」:赤色などで点灯。乗車可能。
- 「賃走」:緑色などで点灯。乗客を乗せて走行中。
- 「迎車」:橙色などで点灯。予約客を迎えに行く途中(乗車不可)。
- 「支払」:会計処理中。
- 「回送」:営業所へ戻る途中や休憩中(乗車不可)。
街頭で手を挙げる際のタクシー止め方マナーとして、周囲の交通安全への配慮が不可欠です。交差点の側端から5メートル以内や横断歩道上、バス停留所の標柱から10メートル以内といった道路交通法上の「駐停車禁止場所」で手を挙げても、ドライバーは法令遵守のため停車できません。「無視された」と感じるケースの多くは、ドライバーの悪意ではなく停車禁止エリアでの合図によるものです。見通しの良い安全な直線道路を選び、斜め上へしっかりと手を挙げて意思表示を行うのがスマートな拾い方です。
停車した車両に乗り込む際、最も気をつけたいのがタクシードア自動マナーです。日本のタクシーの左側後部ドアは、運転席からのレバー操作によって開閉する「自動ドア」が標準仕様となっています。焦って手でドアノブを引いたり、乗り込んだ後に自力で力任せにバタンと閉めたりする行為は、開閉ギアの破損やドライバーの指挟み事故につながります。ドアが完全に開くまで一歩引いて待ち、乗り込んだ後も自然に閉まるのを待つ姿勢が基本です。