賃貸住宅や分譲マンションにおいて、マンション洗濯機夜間騒音トラブル防止は死活問題です。特に近年普及した鉄筋コンクリート(RC)造のマンションであっても、コンクリートスラブを伝わる「固体伝播音」は、空気中の音以上に遠くまで響き渡ります。
大手住宅設備管理会社の担当者への取材によると、「洗濯機の騒音に関する苦情の約7割は、脱水時の床鳴りと壁のビビリ音」だといいます。階下からの苦情を受けて市販の防振ゴムを導入したものの、改善されなかった居住者の部屋を点検すると、以下の共通項が浮かび上がってきました。
- 防水パンの縁にホースや本体が接触している:防振ゴムで脚を浮かせていても、排水ホースや本体背面が壁や防水パンに接触していると、そこから振動が直に建物へ伝わってしまう。
- アジャスター脚のロックナットが緩んでいる:防振ゴムを設置する際に洗濯機を傾けたことで、脚の高さ調整ネジが狂い、がたつきが発生している。
- 床材の強度が不足している:直床(二重床構造ではない仕様)のフローリングに直接重量級ドラム式を置いている場合、床板自体がたわんで防振ゴムの性能を相殺してしまう。
防振アイテムの効果を100%引き出すには、周辺環境とのクリアランス確保や基礎部分の固定が前提条件となります。