経済的にも社会的地位の面でも申し分のない大関でありながら、豊昇龍が独身を維持しているのには、プロアスリートとしての明確な理由があります。
第1の理由は、最高位「横綱」への昇進(綱取り)に全力を注いでいる点です。大相撲において大関と横綱の間には、地位・名誉・責任の面で計り知れない壁が存在します。豊昇龍自身、周囲からの期待の高さを誰よりも自覚しており、「横綱に上がるまでは脇目を振らない」という強固な決意が私生活を律しています。
第2の理由は、叔父・朝青龍という巨大な存在の存在感です。叔父からは常に厳しい激励と指導を受けており、精神的な甘えを許さない環境に身を置いています。安易にプライベートを優先させず、まずは土俵で圧倒的な結果を残すことが一族の誇りにつながるという意識が強く働いています。
第3の理由は、現代アスリートに共通する「プライベートの自己完結性」です。立浪部屋の充実した施設やトレーナー陣のサポート体制が整っているため、結婚して衣食住をパートナーに依存せずとも、高水準のコンディショニングを維持できる環境が完成しています。