なぜ地域に愛されていた川崎ゴルフセンターは営業終了に至ったのでしょうか。ネット上では「経営不振だったのではないか」「地権者の意向によるものか」など様々な憶測が語られていますが、関係者の証言や業界動向を総合的に分析すると、複数の複合的要因が重なったことが決定打となったと見られています。
第一の要因として挙げられるのが、施設の老朽化と耐震・修繕コストの増大です。長年屋外に晒される防球ネットの鉄塔やオートセッター設備などは、20〜30年周期で大規模な改修が必要となります。近年は資材高騰や人手不足の影響で修繕費用が跳ね上がっており、改修投資に対する採算性の確保が極めて困難になっていました。
第二に、川崎市内の地価上昇に伴う固定資産税負担と土地活用需要のシフトです。川崎駅周辺や主要幹線道路沿いは交通利便性が高く、住宅地や物流用地としての需要が非常に高いエリアです。広大な敷地を必要とするゴルフ練習場を維持するよりも、土地を再開発や売却に充てた方が土地オーナーにとって資産価値を最大化できるという構造的な力学が働いたことは否めません。