動画投稿者が踏み越えてはならない一線はどこにあるのか。裁判所が下してきた司法判断を精査すると、法解釈の厳格化が極めて速いスピードで進んだことが確認できます。
特に適用頻度が高まったのが、刑法第233条および234条が規定する「威力業務妨害罪」です。商業施設でのアポなし撮影、大声を張り上げての営業妨害、あるいは虚偽の通報による警察や消防の出動など、従来は民事上のトラブルとみなされがちだった事案が、即座に威力業務妨害と書類送検、さらには現行犯逮捕の対象へと切り替わりました。
実際の公判記録において、被告席に立った配信者たちが一様に口にしたのは「動画の演出だと思っていた」「まさか逮捕されるとは思わなかった」という司法感覚との致命的な乖離です。しかし、公判で示されたYouTuber裁判の判決結果は極めて厳格でした。執行猶予が付員される場合でも、保護観察処分や長期の社会奉仕、さらには被害店舗に対する数千万円規模の民事賠償命令が下されるなど、司法は「デジタルタトゥーとしての前科」を冷徹に突きつけています。