この宿最大のストロングポイントが、地元館山の網元から発展した「花しぶきリゾート」の直営仕入れルートです。定置網で毎朝水揚げされる極上の地魚が、仲買人でもある系列グループの手によって直接厨房へ届けられるため、中抜きのない鮮度と驚愕のコストパフォーマンスが成立しています。
夕食の提供スタイルは、個別の銘々皿で運ばれる上質な「和食会席」と、オープンキッチンから提供される「バイキング」が融合したハーフ会席ビュッフェ方式を採用しています。着席すると、まず季節の前菜や旬の個人鍋、厳選された一品料理がテーブルに並び、これだけでも旅館の正規会席として十分なクオリティを誇ります。
そして会場中央のライブカウンターで繰り広げられるのが、名物の千里の風舟盛り食べ放題です。巨大な木舟に豪快に盛られたカンパチ、真鯛、スズキ、ワラサ、アジなど、房総近海で獲れた旬の地魚刺身が惜しげもなく並び、宿泊客は好きなだけ取り分けることができます。身の締まりと脂の乗りは一般的なホテルの冷凍魚とは一線を画しており、一口食べればその鮮度差は歴然です。
さらに千里の風夕食バイキングメニューには、サクサクの揚げたて天ぷら、地場産野菜のグリル、サザエやホタテなどの浜焼き、さらには職人がその場で握る寿司まで揃っています。注意すべきは、最初の会席料理と舟盛りだけで胃袋の限界に達してしまう点です。バイキングの全容を一度確認してから料理を取るのが、最後まで美味しく味わうためのプロの知恵です。
翌朝の千里の風朝食ビュッフェも妥協がありません。朝獲れ鮮魚をふんだんに使った「勝手丼(海鮮丼)」をはじめ、香ばしい焼き魚、地元房総の濃厚な卵を使った卵かけご飯、焼き立てのクロワッサンやフレンチトーストまで、和洋50種類以上のメニューが朝の活力を満たしてくれます。