泉こなたというキャラクターに魂を吹き込み、一躍その名を轟かせたのが声優の平野綾だ。前年に『涼宮ハルヒの憂鬱』でブレイクを果たしていた彼女が、全く異なるパロディ満載のダウナーかつテンションの高いオタク少女を見事に演じ分けたインパクトは絶大だった。絶妙な脱力感と鋭いツッコミが同居する演技は、彼女の役者としての底力を証明することとなった。
平野綾が歌うオープニング主題歌「もってけ!セーラーふく」の爆発的ヒットも忘れてはならない。カオスな歌詞と中毒性の高いメロディ、そして声優陣が歌い踊るスタイルは、声優業界における音楽活動のあり方を一変させた。声優が単なるアフレコ業にとどまらず、アリーナ級のライブやメディア露出を当然のようにこなす「声優アーティスト時代」の本格的な幕開けを象徴する出来事だったと言える。