外崎選手を語る上で欠かせないのが、本塁打や適時打を放った際の代名詞である「アップルパンチ」のポーズです。球場全体が両手でりんごの形を作り、拳を突き出すこのパフォーマンスは、応援歌の熱狂と密接に連動しています。
その由来は、外崎選手の実家が青森県弘前市で代々営むりんご農園「外崎農園」にあります。入団当初、メディアや先輩選手とのやり取りの中で自身のルーツである実家のりんごをアピールしたことがきっかけでした。お立ち台での決め台詞として定着すると、球団公式グッズとして「アップルパンチ」タオルやTシャツが爆発的な売れ行きを記録。単なるパフォーマンスを超え、選手自身のアイデンティティとファンを強固につなぐシンボルへと成長したのです。
さらに注目すべきは、外崎選手の登場曲の選曲センスです。最新シーズンに至るまで、打席に入る瞬間の登場曲には観客の気持ちを高揚させるキャッチーなナンバーが選ばれており、登場曲から応援歌へと流れるシームレスな音響演出が、ベルーナドーム劇場の重要なスパイスとなっています。自らのルーツを誇り、それをエンターテインメントへと昇華させるセルフプロデュースの巧みさが、ファンの愛着をより深いものにしています。