SNSやネット掲示板、Q&Aサイト等でフライト後の体験談を検証すると、最も頻繁に見られるのが「唾を飲み込んでも耳抜きができない」「着陸時の激痛で涙が止まらなかった」という深刻な叫びです。
「普段は耳抜きが得意なのに、今回だけ全く抜けず数日耳が聞こえにくい」と語る利用者の背景を取材・調査すると、風邪を引いた状態での飛行機搭乗や、アレルギー性鼻炎・花粉症の発症時期と完全に一致しているケースが大半を占めます。
鼻の奥にある耳管開口部(咽頭口)の粘膜は、わずかな風邪ウイルスやアレルゲンによって容易に腫れ上がります。この状態では、気圧差で耳管が真空パックのようにペタリと密着してしまい、いくら唾液を飲み込んだり顎を動かしたりしても耳管が開口しません。降下中の気圧負荷が逃げ場を失い、鼓膜へダイレクトに激痛として加わるのです。自分の体調を過信し、「少し鼻声なだけだから大丈夫」と搭乗することが最大の盲点となっています。