若手俳優陣の荒削りなエネルギーを受け止め、作品のクオリティを底上げしたのがベテラン勢の存在です。池袋署の署長・横山礼一郎を演じた渡辺謙は、本作の直後に映画『ラスト サムライ』で世界へ進出し、国際的名優へと飛翔しました。権力者でありながらどこかマコトたちに理解を示す父親的な立ち位置は、物語に圧倒的な深みを与えました。
マコトを執拗に目の敵にするコミカルで下品な浜口巡査役の阿部サダヲは、宮藤官九郎作品に欠かせないキーマンとして怪演を連発。後に数々のドラマ・映画で主演を張り、日本アカデミー賞俳優へと登り詰めました。
さらに、2003年に放送されたスペシャルドラマ『スープの回』のキャスト陣も見逃せません。連続ドラマ版のレギュラー陣に加え、RIZEのJESSE(ジェシー)や、ホームレスの「骨折」役で登場したクドカン作品の常連俳優たちが参加。池袋のカルチャーと音楽が融合した、伝説のフィナーレにふさわしい熱量を放ちました。