一見するとフリーハンドでも描けそうなほど簡潔な日の丸だが、現在の法規ではミリ単位の幾何学的な厳密さで設計されている。国旗の比率には、視覚的な安定感と美しさを両立させる厳密な規格が存在する。
現行の法律に基づく規定は以下の通りだ。
- 旗の縦横比:縦2に対して横3(横長2:3の比率)
- 日章の大きさ:赤い円の直径は、縦の長さの「5分の3」
- 日章の配置:旗面の中心(対角線の交点)
- 色彩規定:地は白色、日章は「紅色(べにいろ)」
歴史を振り返ると、明治3年(1870年)に太政官布告第57号「商船規則」で定められた際には、比率が縦7対横10であり、日章の位置も風になびいた際の視覚効果を考慮して旗竿側へ「横の長さの100分の1」だけ寄せる設計になっていた。しかし、現行基準では国際的な旗の規格(2:3)に揃えられ、日章もど真ん中に配置されている。鮮やかな白と紅色の対比は、遠方からでも一目で識別できる高い視認性を誇る。