本作の最大の魅力は、従来のメロドラマのような過度なドロドロ劇ではなく、都会に生きる20代後半から30代男女の「リアルな自立心」「見栄」「臆病さ」が生み出す等身大のすれ違いです。7人のキャラクターは偶然の出会いから急速に接近し、交錯する矢印が物語をドラマチックに牽引しました。
物語の中心軸となる7人の関係性を整理した相関図構成は以下の通りです。
【男性陣】
・今井良介(明石家さんま):旅行代理店ツアーコンダクター。お調子者だが根は誠実で人情家。桃子に惹かれつつも素直になれない。
・大島貞九郎(片岡鶴太郎):釣具店店員。良介の親友でムードメーカー。香里に一途な片思いを捧げる。
・野上君章(奥田瑛二):商社マン。ルックス抜群のプレイボーイ。美樹と付き合いながらも桃子にアプローチする。
【女性陣】
・神崎桃子(大竹しのぶ):ツアーコンダクター(のちにライター志望)。強がりだが繊細。良介と激しい口喧嘩を繰り返しながら惹かれ合う。
・浅倉良江(池上季実子):広告代理店勤務。大人の落ち着きを持つ自立した女性。良介に密かに想いを寄せる。
・沢田香里(賀来千香子):女子大生。奔放で華やかなお嬢様タイプ。君章に惹かれるが貞九郎の優しさに触れる。
・椎名美樹(小川みどり):良江の後輩OL。君章に強い恋心を抱き、関係に一喜一憂する。
良介と桃子が互いの本音を隠して丁々発止の舌戦を繰り広げる一方、良介を巡る良江の秘めた恋心、君章・美樹・香里の三角関係、そして貞九郎の健気な純情が絡み合い、誰かが結ばれれば誰かが傷つく緻密な恋愛構造が構築されました。