実際に手術を回避して完治に至った患者の手記やWeb上の闘病記録を丹念に分析すると、明確な共通項が浮かび上がってきます。
自力あるいは保存療法でしこりを消失させた人々の多くは、以下のような経過を辿っています。
- 発症後1〜2週間以内の迅速な受診:しこりがまだ軟らかい初期段階で眼科を受診し、フルオロメトロン点眼薬と抗菌薬、場合によってはステロイド眼軟膏の処方を受けている。
- 徹底した温罨法と眼瞼清拭の継続:医師の指示のもと、1日2回の温めとマイボーム腺の出口を清潔に保つケア(リッドハイジーン)を2〜3ヶ月にわたり地道に継続している。
- 無理に潰さない慎重な管理:指で強く圧迫して潰そうとせず、組織を傷つけずに自然吸収を待っている。
反対に、「半年以上放置してしまい、しこりがBB弾のようにカチカチに硬くなった」「市販薬だけで治そうとして長引かせた」というケースでは、最終的に肉芽が線維性の被膜に包まれてしまい、点眼薬成分が内部に届かず、切開手術を選択せざるを得なくなった事例が目立ちます。