懸命な看護の日々が続くなか、別れの時は突然訪れました。2018年4月27日、朝丘雪路さんはアルツハイマー型認知症のため82歳で静かに息を引き取ります。混乱を避けたいという遺族の意向から密葬が営まれ、世間に訃報が伝えられたのは約3週間後のことでした。
妻を見送った津川さんの心身の疲弊は計り知れないものでした。車椅子姿で開いた追悼会見では酸素吸入器を装着しながらも、「僕にとってはすべてが良妻だった」「感謝しかない」と涙ながらに妻への愛を語った姿は多くの人々の涙を誘いました。そして、朝丘さんの旅立ちからわずか99日後の2018年8月4日、津川さんも心不全のため78歳でこの世を去りました。あまりにも早い旅立ちは「最愛の妻の後を追った」と表現され、一途な愛を貫き通した名優の最期として語り継がれています。