ネット上のQ&AサイトやSNSでは、リコーダー練習に関する誤った情報や非効率なアドバイスが散見されます。現場の音楽指導者が指摘する代表的な誤解を是正します。
誤解1:「音が出ないのは楽器の個体差や安物だから?」
学校で一括購入される国内大手メーカー(ヤマハ、アウロス、ゼンオンなど)のプラスチック製リコーダーは、極めて精密な金型で成型されており、個体差によるピッチの狂いはほぼありません。低音が出ない原因の99%は「指穴の微小な隙間」または「息の入れすぎ」です。楽器を疑う前に、テーピングでトーンホールを塞いで音が出るかをテストしてみると、原因が指使いにあることがすぐに実証できます。
誤解2:「練習用の指サックやシールを貼れば早く上達する?」
トーンホール周りに貼るガイドシールなどは一時的なサポートにはなりますが、頼りすぎると指先の繊細な触覚感覚(穴のエッジを感じ取る力)の発達を妨げます。早い段階でシールを外し、素手での密閉感覚を養うことが長期的な上達には不可欠です。