命は助かったものの、待っていたのは過酷な後遺症との闘いだった。身体の自由が奪われ、日常の意思疎通すら困難を極めるなか、夫である源孝志氏の壮絶な介護生活が本格的にスタートした。演出家としての繁忙なスケジュールの合間を縫い、リハビリの立ち会いや日々のケアを自らこなす日々。
「倒れる前の妻の姿を知っているからこそ、受け入れるのに時間がかかったこともある」——関係者が明かす夫婦の絆の裏側には、時に声なき葛藤や葛藤の涙があった。それでも源氏は妻を見捨てることなく、車椅子の介助から日々の食事サポートに至るまで、全身全霊で妻の生きる気力を支え続けた。言葉を超えた夫婦の信頼関係が、暗闇の中に確かな温もりをもたらしていた。