Q1:芽を深くくり抜けば、皮がシワシワになって柔らかくなったジャガイモも食べられますか?
A1:食べるのは避けて廃棄することを強く推奨します。シワシワに縮んでいる状態は、発芽や呼吸のために蓄えられていたデンプンや水分が過度に消費され、イモ全体の自己防衛機構としてソラニンやチャコニンが可食部の肉質全体に濃縮・移行している危険性が極めて高いためです。芽の部分だけを取っても、果肉全体が中毒レベルの毒素を含んでいるケースが多々あります。
Q2:圧力鍋で調理したり、電子レンジで長時間加熱すれば毒素は安全なレベルまで下がりますか?
A2:下がりません。ソラニンやチャコニンの熱分解温度は約285℃であり、家庭用の圧力鍋(約120℃)や電子レンジ加熱(水分がある限り100℃付近で推移)では毒素の分子構造は破壊されません。加熱器具の種類や加熱時間の長さに関わらず、加熱による無害化は不可能であると認識してください。
Q3:家庭菜園で採れたピンポン玉サイズの小さなジャガイモなら、芽が出ていなくても皮ごと素揚げして大丈夫ですか?
A3:極めて危険です。成熟しきっていない未熟な小芋は、発芽の有無に関わらず、成長途中の防衛機能として全草(皮・肉質全体)に高濃度のグリコアルカロイドを含有しています。実際、学校菜園の小芋を皮ごと素揚げにして児童が集団食中毒を起こした事故が何度も起きています。未熟な極小芋は調理に使用せず処分するのが賢明です。