都市防災の観点からも、固定型の遊具や舗装がない空間の価値が見直されている。東南海地震や首都直下型地震への警戒が一段と強まる中、災害時に最も扱いやすいのは「何もない広場」だからだ。
大型の遊具や頑丈なベンチが固定された公園は、避難テントの設営や支援物資の搬入、自衛隊のヘリポート確保において障害物となるケースが目立った。対してフラットな草地は、有事の瞬間に即座に仮設住宅群や野外病院へと姿を変えられる。東海岸エリアの防災担当者は、「平時は市民のリラクゼーション空間、災害時は強固な避難基地。可変性の高さこそが、現代都市に必要なリスクマネジメント」と語る。