多くのプレーヤーや観戦初心者が最も混乱するのが、サーブを打つ順番とサイドの入れ替えです。ここには公平性を保つための厳格な規則が存在します。
サーブ順の絶対法則:最初は「1本」、以降は「2本交代」
タイブレーク中のサーブ権は、直前の第12ゲーム(ゲームカウント6-6になったゲーム)でレシーバーだった選手からスタートします。打順と打つ位置のローテーションは以下のステップで固定されています。
① 第1ポイント目(選手A):
最初のサーバー(選手A)は、自身のサーブ権で「1本だけ」サーブを打ちます。打つ位置は必ずコートの右側(デュースサイド)からです。
② 第2・第3ポイント目(選手B):
相手(選手B)にサーブ権が移り、ここからは「2本連続」でサーブを打ちます。打つ位置は、1本目が左側(アドバンテージサイド)、2本目が右側(デュースサイド)となります。
③ 第4・第5ポイント目(選手A):
再び選手Aに交代し、左側から1本、右側から1本の計2本をサーブします。
以降は試合が決着するまで、「相手が左・右の2本」「自分が左・右の2本」というサイクルを完全に交互に繰り返します。「最初の選手だけ右から1本、以後は全員が左から入って2本ずつ」と覚えると決して迷いません。
コートチェンジは「合計ポイントが6の倍数」の瞬間
風向きや照明、太陽光の眩しさといった環境条件の不公平をなくすため、タイブレーク中にも定期的にエンド(陣地)の交代が行われます。
そのタイミングは、「両者の合計得点が6、12、18、24……と、6の倍数に達した直後」です。例えば「3-3」や「5-1」になった瞬間、選手は速やかにコートチェンジを行わなければなりません。注意すべき点として、通常の奇数ゲーム終了時に認められている90秒間のベンチ着席・休憩時間はタイブレーク中のコートチェンジでは与えられず、水分補給を行いながらそのまま反対側のエンドへ直行してプレーを再開します。
タイブレーク終了後、次のセットのサーブ権はどうなる?
タイブレークに決着がついて次のセットへ進む場合、「タイブレークで最初にサーブを打たなかった方の選手」が第1ゲームのサーブ権を得ます。直前のタイブレークで誰が最後にサーブを打って終わったかに関係なく、全体のゲームローテーションを維持するためにこの原則が適用されます。