「一度包んだら何十年もそのまま」という保管方法は命取りになる。たとう紙自体も消耗品であり、限界を超えると逆に湿気を溜め込む危険な存在へと変化するからだ。
見極めのポイントは表面に現れる「茶色や黄色のアク(斑点)」だ。これは和紙が吸い取った湿気や空気に含まれる不純物が浮き出たもので、放置すると中の着物にまで移ってしまう。また、触ったときにパリッとしたハリがなくなり、しんなりと柔らかくなっている場合も交換のサインだ。一般的には2年〜3年に一度、梅雨が明けた秋口の乾燥した季節に新しいものへ取り替えるのが理想とされている。