円安が輸出企業に与える影響は単純ではない。為替が1円円安に振れれば、輸出企業の経常利益は数百億円単位で押し上げられるとされる。特に自動車や電機、精密機器など海外売上比率の高いセクターでは、円安が決算の追い風となる。2026年に入ってからも、主要輸出企業の決算説明会では「為替差益と数量増の二重の恩恵を受けた」との発言が相次いでいる。
ただし、円安メリットが業績に与える効果は業種によって濃淡がある。内需型企業や輸入コストの重い企業にとっては、原材料費やエネルギー価格の上昇が収益を圧迫する。円安メリットとデメリットは表裏一体であり、株高が輸出企業中心に偏る背景にはこの構造がある。実際、2026年の市場では輸出関連株と内需株のパフォーマンス格差が顕著に開いている。