ゴールデンカムイ最後の晩餐を徹底解剖!ユダの正体と戦慄の伏線

ゴールデンカムイ最後の晩餐を徹底解剖!ユダの正体と戦慄の伏線

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第9巻の扉絵として発表された当初、SNSや掲示板(5ちゃんねる等)における読者の反応は、「野田先生、また名画のコラージュをやっている」「アシㇼパさんの顔芸と名画のギャップが面白すぎる」といった、ギャグ要素としてのウケが主流でした。作者の野田サトル氏はこれまでも、絵画『天地創造』や映画『プラトーン』『ダイ・ハード』などのパロディを随所に盛り込んできた経緯があったためです。

しかし、物語が網走監獄編(コミックス第13巻〜14巻)に突入し、キロランケが本性を現してウイルクを暗殺、杉元が頭部を撃ち抜かれてグループが分裂した瞬間、ネットコミュニティには激震が走りました。「あの扉絵のユダ、本当にキロランケだったのか!」「ギャグの皮を被ったガチの伏線だったとは……」と、過去の扉絵を再検証する投稿がSNS上で爆発的に拡散されたのです。

さらに注目されたのは、尾形百之助の人差し指でした。キリスト教美術において天を指差す人差し指は「復活を疑った使徒トマス」のトレードマークであり、真実を自分の目で確かめるまで信じない冷徹な懐疑心を象徴します。尾形が鶴見中尉を裏切り、土方陣営にも完全には与せず、最終的にキロランケと手を組んでウイルクを狙撃した一連のスタンドプレーは、まさにトマスのポジションにいたからこその伏線回収だったと、読者に凄まじい衝撃を与えました。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。