全中陸上へのエントリーにおいて、最も多くの選手・保護者が直面する落とし穴が「指定大会の縛り」と「有効期間の制限」です。どんなに素晴らしい好記録であっても、条件を満たさない競技会での記録は一切公認されません。
日本陸連および中体連の規定では、全中参加資格を得るための記録突破は以下の枠組みに厳格に限定されています。
第一に、標準記録突破の有効期間は原則として「当該年度の4月以降、各都道府県中体連が指定する期日(通常7月下旬の総体予選終了時)」までに限られます。前年度の秋に出した自己ベストや、春先の非公認記録会での数値は対象外となります。
第二に、記録が有効となる全中陸上指定大会の条件は、主に以下の2大会に集約されます。
- 全日本中学校通信陸上競技大会 都道府県大会(通称:通信陸上):例年6月下旬から7月上旬にかけて各都道府県で開催される全国規模の統一通信大会。
- 各都道府県中学校総合体育大会 陸上競技大会(通称:総体・県大会):7月中旬から下旬にかけて開催される、ブロック大会(関東・近畿など)や全国大会の代表選考会。
地域の陸上競技協会が主催する一般の記録会や公認ナイター競技会などで標準記録を突破しても、それが中体連から「全中予選指定大会」として正式認定されていなければ、全中への出場権には結びつきません。大会要項にある「全日本中学校陸上競技選手権大会 標準記録指定大会」の文言を確認することが極めて重要です。