ネット上の旅行ブログや口コミサイトで散見される最大の落とし穴が、「今治タオル美術館」という名称に起因するロケーションの誤認です。「今治駅の近くにあるだろう」「駅から歩いて行けるはず」と誤解して訪れ、現地で立ち往生する旅行者が後を絶ちません。
実際には、施設は今治市の中心街ではなく、旧朝倉村の山沿いに位置しています。JR予讃線の「今治駅」からは車・タクシーで約25分、最寄り駅とされる「壬生川駅」からでも車で約15分を要します。公共交通機関である路線バスは運行本数が非常に限られているため、綿密に時刻表を調べておくか、レンタカーや自家用車を利用するのが現実的なアクセス手段となります。幸いにも敷地内には普通車約250台、大型バス対応の広大な無料駐車場が完備されており、車での移動であれば駐車ストレスはほぼありません。高速道路を利用する場合、今治小松自動車道の東予丹原ICから約10分、または今治湯ノ浦ICから約15分と、インターチェンジからの接続は極めて良好です。
もう一つの注意点は営業時間と閉館のタイミングです。基本の営業時間は朝9:00から17:30まで(ギャラリー最終入場は17:00)となっており、一般的な観光施設と比較しても閉館時間がやや早めに設定されています。夕方以降に到着すると有料エリアへ入場できなくなるため、遅くとも15:00頃までには入館しておくのが安心です。なお、冬期のイルミネーション開催期間中は、ガーデンや一部ショップの営業時間が夜間まで特別延長される場合があるため、公式発表スケジュールの事前確認が欠かせません。
さらに、「ここは今治タオル工業組合の直営施設で、あらゆる今治タオルブランドが卸値で安売りされているアウトレットモールである」というのも誤解です。本施設はあくまで一広株式会社がプロデュースする文化空間であり、自社ブランドの上質なコレクションやオリジナル企画商品が中心です。安さだけを求めるディスカウントストアではなく、上質で洗練されたデザインと世界観を買い求める場所であることを理解しておく必要があります。