命と性ミュージアムの真相|展示内容と閉館理由・現在を徹底追跡

命と性ミュージアムの真相|展示内容と閉館理由・現在を徹底追跡

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福島県二本松市、安達太良山の自然豊かな丘陵地に広がる東北サファリパーク。そのゲート周辺の一角に、異様な存在感を放ちながら佇んでいたのが「命と性ミュージアム」です。サファリパークの家族連れで賑わう雰囲気とは対照的に、建物の入り口には重々しい書体で名称が掲げられ、来訪者に強烈な違和感と好奇心を抱かせていました。

最大の特徴は、学術的な教育施設を思わせる看板と、内部に広がる濃厚なアンダーグラウンド空間との極端な乖離にありました。入り口の受付ではスタッフが来館者の年齢を厳しく確認し、18歳未満入場禁止という厳格な年齢制限が徹底されていました。当時の入場料金は大人1,000円前後に設定されており、サファリパークとのセット入場券や割引券が窓口で案内されることもありました。

一歩足を踏み入れると、薄暗い館内には「命の誕生」をテーマにした胎児の成長プロセス模型や生殖器の解剖図が並び、一見すると真面目な性教育展示のように演出されていました。しかし通路を進むにつれ、展示は一気にディープな性民俗学とサブカルチャーの世界へ傾斜していきます。

展示室のメインを占めていたのは、古代インドや東南アジア、アフリカなど世界各地から収集された男根・女陰を象った豊穣祈願の石像や木彫り神体、江戸時代の春画・絵巻物、明治から昭和初期の秘蔵性具、さらにはリアルな蝋人形による情交シーンの再現ジオラマでした。「生殖を通じた生命の連鎖」という大義名分のもとに、古今東西のあらゆるエロスと性信仰の遺物が整然と、しかし過剰な密度で陳列されていたのです。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。