過酷な側面が強調されがちな芸能マネージャーだが、一方で「他業種では絶対に味わえない唯一無二の達成感がある」として長く業界に留まるプロフェッショナルも少なくない。現役・元マネージャーが語る生の声を検証すると、特有のやりがいが浮かび上がってくる。
大手事務所出身の元チーフマネージャーは、かつての特番インタビューで次のように心境を吐露している。「自分がプロデュースし、何度も頭を下げてオーディションにねじ込んだ無名の新人が、数年後に映画の主演を飾り、満員の映画館でスタンディングオベーションを浴びた瞬間、それまでの睡眠不足や苦労のすべてが一瞬で吹き飛んだ」。
ネットのコミュニティや転職座談会でも、以下のようなポジティブな意見が確認できる。
- 「テレビ番組のエンドロールに自分の名前や所属事務所がクレジットされたとき、エンタメの歴史の一部を作っている実感が湧く」(20代・女性マネージャー)
- 「一般人では入れない映画の撮影現場や武道館のバックヤードで、作品が形になっていく熱量を肌で感じられる刺激は何物にも代えがたい」(30代・男性マネージャー)
- 「タレントから『〇〇さんが担当で本当によかった、ありがとう』と涙ながらに感謝された瞬間、人生を賭ける価値のある仕事だと確信した」(40代・マネジメント統括)
タレントの才能を開花させ、世の中に熱狂を生み出す黒幕としての「プロデュースの醍醐味」こそが、厳しい労働環境を乗り越えさせる強力な原動力となっている。