きっかけは、SNSのX(旧Twitter)上に投稿された写真だった。シートの布地の上にたたずむ褐色の小さな虫。その画像は一瞬にして拡散し、多くの共感と不安を呼んだ。ニュース・社会報道でも取り上げられたことで、これまで「対岸の火事」だと捉えていた人々にも動揺が広がった。
実際に潜伏が疑われているのは、新幹線・在来線車両の座席部分だ。特に布張りのモケットシートの縫い目、シートクッションと背面フレームの間、あるいはリクライニング機能の隙間などは、暗く狭い場所を好む害虫にとって格好の隠れ家となる。昼間はこれら目立たない陰に潜み、人が座って動かなくなったタイミングを見計らって活動を始める。