中止決定の波紋は、会場周辺の地域経済にダイレクトに跳ね返っている。湖畔沿いに立ち並ぶホテルや老舗旅館、地元の飲食店にとって、夏の打ち上げ花火は年間で最も大きな収益を見込める絶好の機会だった。例年であれば、花火が見える客室は数ヶ月前から満室となり、周辺の飲食街も書き入れ時を迎える。
大津市内で飲食店を営む店主は語る。「花火の日の売上は、通常の一ヶ月分に相当することもある。それがゼロになるだけでなく、夏休み全体の観光客足が冷え込むのではないか」。地域経済が受ける二次的なダメージは、決して軽視できるものではない。