2人の出会いは、2005年に放映された大手酒造メーカー・月桂冠「つき」のテレビCMでした。永作博美が居酒屋の女将や親しみやすい女性を魅力的に演じ、お茶の間の大ヒットとなったこのシリーズで、企画・演出のメガホンを取っていたのが内藤まろ氏です。当時の現場スタッフの証言によると、内藤氏は「彼女の持つ嘘のない表情、芯の強さをどう映像に焼き付けるか」に徹底的にこだわり、現場では単なるタレントと演出家を超えた深いクリエイティブな対話が交わされていたといいます。
しかし、CM制作の現場ですぐに男女の関係へ発展したわけではありません。当時、永作博美は女優として舞台や映画の難役に挑む転換期にあり、内藤氏も多忙を極めていました。仕事仲間としての厚いリスペクトを保ちながら、友人関係として交流が続く中で、お互いの価値観や生き方に深く共鳴。本格的な交際へと舵を切ったのは、出会いから約2年が経過した2007年秋頃のことでした。その後、約1年半の静かな愛を育み、永作博美が38歳を迎えていた2009年4月下旬に婚姻届を提出するに至りました。