佳那さんの闘病を語る上で欠かせないのが、夫であり演出家・放送作家として活躍する源高志氏の存在です。1990年の結婚以来、おしどり夫婦として知られていたふたりですが、妻の突然の倒壊により、源氏の生活も激変を余儀なくされました。
長期入院や高度医療、専門的なリハビリ施設への転院に伴い、重くのしかかったのが莫大な医療費や介護費用でした。数千万円規模とも言われる治療費用の負担に加え、自身の仕事を調整しながら毎日病室へ通い詰める日々。源氏は妻の手を握り続け、思い出の音楽を聴かせたり、日々の出来事を語りかけたりと、決して希望を捨てずに刺激を与え続けました。この無償の愛と献身的な介護こそが、佳那さんの脳機能の回復を力強く後押しした原動力です。