1980年代後半、空前のバブル景気に湧く日本において、彼女が放つ磁場は別格だった。従来のメディアが押し付ける「可憐さ」や「従順さ」の枠組みを、その鋭い目線一つで打ち破ってみせたのだ。カメラマンや編集者が口を揃えて「レンズ越しに射すくめられるような緊張感があった」と証言するように、彼女は単なる被写体にとどまらない主導権を握っていた。
写真集や映像作品が次々と異例のヒットを記録する中、彼女の行動や発言は常にサブカルチャーシーンの議論の的となった。大衆消費社会の真ん中に身を置きながらも、どこか浮世離れした静謐さを漂わせるスタンス。そのアンビバレントな魅力こそが、時代を超えて語り継がれる伝説の土台となったのは間違いない。