川沿い以外も危ない?内水氾濫のメカニズムと命を守る都市型水害対策の真相について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
大雨による浸水被害は、そのメカニズムによって大きく「内水氾濫」と「外水氾濫(がいすいはんらん)」の2種類に分類されます。防災対策を講じる上で、この2つの違いを正しく理解しておくことは極めて重要です。
外水氾濫は、大雨によって河川の水量が急増し、堤防を越水したり堤防自体が決壊したりして、河川の水が周囲の市街地へ流れ込む現象を指します。水流が極めて強く、家屋の倒壊や広範囲の長期浸水を引き起こす破壊力を持っています。
一方の内水氾濫は、市街地に降った雨が下水道や雨水管、側溝の排水能力を超えてしまい、川へ排出されずに地表面へ溢れ出す現象です。近くに川がない地域であっても、周囲より標高がわずかに低い「すり鉢状の地形」や地下空間であれば、どこでも発生する危険性を秘めています。
項目内水氾濫(ないすいはんらん)外水氾濫(がいすいはんらん)編集部の見解・リスク評価発生の主原因下水道・側溝の排水能力超過、本川増水による自然排水ストップ河川の増水による堤防決壊・越水内水氾濫は突発的なゲリラ豪雨で短時間に発生しやすい発生エリア都市部の低地、すり鉢状地形、地下街、アンダーパス河川流域、堤防沿いの低地、扇状地川から数キロ離れた住宅街でも内水氾濫は頻発する前兆と速度マンホールや側溝からのゴボゴボ音、逆流。数十分で冠水河川水位の上昇、避難指示の発令。広域避難の猶予が比較的ある内水氾濫は避難勧告を待つ時間的猶予がないケースが多発主な被害形態道路冠水、車両水没、地下街浸水、床下・床上浸水家屋流失、大規模浸水、長期間の水没、インフラ破壊内水であっても地下や車内では人命に直結する危険大