花火の華やかさと対をなすのが、日中の目抜き通りを支配する荒々しいエネルギーだ。高崎の名物である縁起だるまを豪快に担ぎ上げる「だるま神輿渡御」は、他地域では決してお目にかかれない異様な熱気を放つ。巨大な赤いだるまが威勢のいい掛け声とともに上下左右へと激しく揺れ動く光景は、観衆の血を騒がせずにはいられない。
さらに祭り情緒を深めるのが、各町内から繰り出す「伝統祭り・山車巡行」の雅やかな佇まいだ。精緻な木彫り細工や豪華な幕で飾られた山車が夕闇の街道を進み、辻々で山車同士が向き合ってお囃子を競い合う「叩き合い」が始まると、熱気は最高潮に達する。歴史の重みと市民の誇りが、太鼓のひと打ちごとに激しく脈打っている。