3万人以上の動員が見込めるメガアーティストにとって、東京ドームやバンテリンドームなどのドーム球場と、たまアリのスタジアムモードは常に比較対象となります。動員規模が近いにもかかわらず、演出家やアーティストがたまアリを強く支持する理由は明確です。
第一の理由は「音響クオリティの圧倒的な差」です。野球場であるドームは空間容積が広大で反響音が長くなりやすく、音の遅延や残響への対策が極めてシビアになります。一方、たまアリは設計段階からコンサートや多目的イベントを想定した吸音構造と建築音響設計が施されており、爆音のロックから繊細なボーカルまでクリアなサウンドを届けられます。
第二の理由は「客席の傾斜角とステージへの近さ」です。ドーム球場はグラウンドを囲む緩やかな傾斜ですが、たまアリはすり鉢状に急傾斜で設計されたスタンド構造を採用しています。そのため、上層階であってもステージまでの物理的・体感的な距離がドームより格段に近く、演者との一体感を強く演出しやすいメリットがあります。
過去には海外スーパーグループの来日公演や国内トップアイドルが、演出密度を極限まで高めるためにあえてドームではなくたまアリのスタジアムモードを選択し、歴史的な動員記録を打ち立ててきました。