間質性肺炎の画像パターン徹底解説!UipとNsipのCt所見と鑑別点

間質性肺炎の画像パターン徹底解説!UipとNsipのCt所見と鑑別点

間質性肺炎の画像パターン徹底解説!UipとNsipのCt所見と鑑別点の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

間質性肺炎が疑われる場合、通常の単純胸部X線写真だけでは病変の局在や微細構造の破壊を正確に把握できません。スライス厚が1〜1.5mm以下の高分解能CT(HRCT所見)を用いることで、肺小葉レベルの微細な構造変化を可視化します。専門医が読影を行う際、無秩序に影を探しているわけではありません。以下の「3つの着眼点」を順序立てて評価しています。

第1の着眼点は「病変の空間的分布」です。陰影が肺のどのエリアに集中しているかを確認します。胸膜直下や下肺野(肺底部)に強く偏っているのか、それとも気管支血管束周囲を中心とした中心性分布なのか、あるいは全肺野にびまん性に散らばっているのかによって、疑うべき疾患カテゴリが大きく絞り込まれます。

第2の着眼点は「陰影の性状(基本的CT要素)」です。代表的な陰影には以下のものがあります。

  • すりガラス影(GGO):肺の血管影が透けて見える程度の淡い濃度上昇。活動性の肺胞炎や微細な線維化を示唆。
  • 浸潤影(コンソリデーション):血管影が隠れてしまうほど濃い陰影。肺胞腔内が滲出液や器質化組織で満たされた状態。
  • 小葉間隔壁肥厚:二次小葉を区切る結合組織が肥厚し、網目状に見える所見。うっ血やリンパ性病変、線維化で出現。
  • 網状影(Reticulation):肺実質の破壊や線維化に伴い、細かな線状・網目状の陰影が重なり合う所見。

第3の着眼点は「不可逆的な構造改変(線維化シグナル)」の有無です。病変部で肺が縮む「容積減少」、気管支が周囲の線維組織に引っ張られて異常拡張する牽引性気管支拡張、そして肺胞構造が破壊されて嚢胞が蜂の巣状に連なる蜂巣肺(honeycombing)が認められる場合、病態が進行した線維化ステージにあることを意味します。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。