今回、内部関係者から独自に入手した未発表のリーク資料。黄ばんだ手書きの報告書には、当時の事態がいかに歪曲されて発表されていたかが如実に記録されていた。事件の発端となった現場での警察官による暴力行為、あるいは不当逮捕の現場写真。そこには、公表された広報資料とはまったく異なる警察側の混乱と、隠蔽工作の指示が克明に残されている。
あいりん地区で繰り広げられた騒乱は、突発的な暴動ではない。日雇い労働者たちが直面していた劣悪な労働条件と、日常化していた人権侵害に対する命がけの抵抗だった。大手紙やテレビ局が「治安の悪化」を煽る一方で、警察内部では不都合な事実を隠すための口裏合わせが行われていた痕跡がある。リーク資料が示す事実は、これまで語られてきた事件の通説を根本から覆すものだ。