ペットボトルを潰して捨てるのはNg?現場が明かす真相と正しい分別ルール

ペットボトルを潰して捨てるのはNg?現場が明かす真相と正しい分別ルール

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ネットのライフハック動画やSNSの投稿で「ペットボトルは上から体重をかけて縦に押し潰すと超コンパクトになる」「雑巾のようにひねり潰すと元の形に戻らない」といった情報が拡散されています。しかし、リサイクル処理の現場を取材すると、こうした過度な圧縮は設備の破壊や作業事故を招く要因として問題視されています。

もっとも警戒されているのが、「ボトルを潰した後にキャップを固く締め直す」という行為です。密閉された状態で圧縮されたボトルは、リサイクルプラントに運ばれた後、数百キロ単位で圧縮ブロック(ベール)に加工されます。この際、空気が逃げ場を失ったボトルは強烈な内圧を保持したままとなり、ベールを結束するワイヤーが破断したり、破砕機に投入された瞬間にパンと音を立てて破裂したりします。破裂の衝撃で機械の刃が欠けたり、破片が飛び散って周囲の作業員が怪我を負う事故が後を絶ちません。

また、キャップとラベルの分別を怠ったまま潰してしまうと、ボトルの中にラベルが巻き込まれてしまい、工場の前処理ラインで剥がすことが極めて困難になります。PETボトル本体がポリエチレンテレフタレートという単一素材であるのに対し、キャップはポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)、ラベルはポリスチレン(PS)などの異なるプラスチックで作られています。これらが混ざると、再生プラスチックの強度が著しく低下し、衣類用繊維や透明ボトルへの再利用ができなくなります。「ラベルを剥がし、キャップを外し、軽く横からペコッと潰す」。この力加減を守ることが、現場にとって最もありがたい協力姿勢です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。