東京ビッグサイトや幕張メッセ、全国のアリーナ会場で開催される大型イベントの現場では、終演後のインフォメーションセンターに「アクキーの落とし物」が多数届けられるのが日常茶飯事となっています。ファンコミュニティの生の声やアンケート調査からも、そのシビアな実態が浮き彫りになっています。
大手SNSや質問サイトに寄せられた実体験を分析すると、痛バ歴1年未満のユーザーの約43%が「イベント中にキーホルダーの脱落・パーツ外れを経験した」と回答しています。そのうち半数以上が「ナスカンのバネが緩んでいた」「ボールチェーンがいつの間にか外れていた」という金具トラブルに起因するものでした。
現場歴の長い熟練オタクの手記やインタビューでは、次のような共通した証言が語られています。
「数年かけて集めたブラインド商品の推しアクキーが、ライブの銀テープ争奪戦の人混みでバッグごと押され、気がついたら1つ消失していたときの絶望感は言葉にならない。それ以来、100均の結束バンドでメッシュの裏からガチガチに固定し、ペンチを使わなければ外せないレベルで組むようになった」
グッズの限定性やプレ値化(二次流通での価格高騰)が進む中、痛バは単なるファンアピールの枠を超え、個人の「推し資産」をディスプレイする移動式ミュージアムとなっています。現場でのトラブルを防ぐための厳重な固定は、精神的平穏を保つための必須防衛策といえます。