スーツを洗う前に必ず確認しなければならないのが、ジャケットの内ポケットやパンツの腰裏に縫い付けられている「取扱い絵表示(洗濯表示ラベル)」です。2016年に国際規格(ISO)に準拠した新JIS記号へ刷新されて以降、記号の見落としによる事故が増加傾向にあります。
確認すべき最優先項目は、洗濯桶のマークです。桶の下に「一本線(弱い処理)」または「二本線(非常に弱い処理)」が入っている場合、洗濯機の「手洗いコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」といった弱水流設定が絶対条件となります。桶マークに手のアイコンが描かれている場合は「40度以下の水による手洗い限定」であり、桶に×印が付いているものは家庭での水洗いが一切できません。
また、四角の中に丸が描かれた「タンブル乾燥(乾燥機)」マークに×が付いているかも必ず確認してください。家庭用ドラム式洗濯機の乾燥機能やコインランドリーの乾燥機は高熱を伴うため、ウォッシャブルスーツにおいてはタンブル乾燥禁止が原則です。洗濯表示マークの最新基準を正しく読み解くことこそ、失敗を防ぐ強固な防波堤となります。