世界遺産ジャンタルマンタルの全貌|巨大天文台の謎と名馬の現在

世界遺産ジャンタルマンタルの全貌|巨大天文台の謎と名馬の現在

世界遺産ジャンタルマンタルの全貌|巨大天文台の謎と名馬の現在に関する最新のニュースをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。

敷地に足を踏み入れると、一見すると前衛的な現代アートの野外美術館のように見えますが、配置された20個あまりの遺構は、そのすべてが厳密な天文学的計算に基づいて設置された測定装置です。

敷地内で圧倒的な威容を誇るのが、世界最大の日時計として知られる「ブリハット・サムラート・ヤントラ(Brihat Samrat Yantra)」です。「最高の方程式」「至高の観測機」を意味するこの巨大建築は、高さ約27メートル、斜辺の長さは約44メートルに達します。三角壁の斜面は、ジャイプールの緯度(北緯26度55分)と完全に一致する角度で北極星を指して立ち上がっており、太陽が昇るとその巨大な影が両脇に広がる巨大な半円形の大理石目盛板に落ちます。

驚くべきはその精度です。目盛板の影は1分間に約4センチの速さで滑らかに移動し、わずか「2秒単位」で現地の太陽時を正確に読み取ることが可能です。現地で実際に立ち会った旅行者の多くが、「スマートフォンの時計と照らし合わせ、時差補正を行うと秒単位でぴたりと一致する光景に背筋が凍るほどの衝撃を受けた」と証言しています。

さらに園内には、多彩な目的を持った観測機器が整然と並んでいます。

  • ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ(Rashi Valaya Yantra):黄道十二宮(12星座)を測定するための12基の観測器。各星座が子午線を通過する瞬間に合わせて、それぞれ異なる傾斜角度で設計されている。
  • ジャイ・プラカーシュ・ヤントラ(Jai Prakash Yantra):地面に掘られた半球状のボウル型観測器。天球の動きを鏡のように映し出し、太陽の正確な位置や春分・秋分の瞬間を立体的に割り出す。
  • ラーム・ヤントラ(Ram Yantra):円柱形の石壁と床の目盛を用い、星の高度と方位角を測る装置。幾何学的な美しさは写真愛好家からも高い評価を集めている。
前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。