傍目には絵に描いたような理想のパリ生活を送っているように見えた二人だが、その水面下では表現者ゆえの葛藤が静かに積もっていた。異国の地での育児と創作活動の両立、互いの強烈な作家性・アーティスト性の衝突。12年におよぶ結婚生活の末、2014年に二人は離婚という道を選択した。
離婚に至る真相には様々な憶測が飛び交ったが、本質は「二人の自立した孤高の表現者」が互いの生き方を全うするための必然的な帰結だったと言える。どちらかが自分の色を殺して従属することはできない。愛が終わったという単純な言葉では片付けられない、お互いの人生に対する誠実さゆえの決断だった。