語彙としてのクィアの意味は、現代において「異性愛やシスジェンダー(身体の性と性自認が一致している人)という多数派の枠組みに当てはまらない、あらゆるセクシュアリティやアイデンティティを包括する言葉」として定義されます。
法務省や厚生労働省などの公的機関や国際機関が推進するSOGI(性的指向:Sexual Orientation / 性自認:Gender Identity)の観点から見ると、クィアは特定の指向や自認を固定化するものではありません。「男か女か」「同性愛か異性愛か」といった二項対立の枠組みそのものに違和感を抱く人々が、自らのあり方を肯定するために採用するアイデンティティです。
特に、男女どちらの性別にも属さない・流動的であるとするノンバイナリーとクィアの関係は非常に密接です。ノンバイナリーが「性自認のあり方」に焦点を当てる一方、クィアは性自認だけでなく性的指向、さらには「社会的な規範に抗う生き方」そのものを包括する、より広い傘(アンブレラ・ターム)として機能しています。