「何も楽しくない・疲れた」心の限界サイン?無気力の原因と回復の処方箋

「何も楽しくない・疲れた」心の限界サイン?無気力の原因と回復の処方箋

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大好きな音楽を聴いても心が動かない、好物を食べても味がしないように感じる――こうした症状は、精神医学でアヘドニア(Anhedonia:無快感症)と呼ばれます。これは怠慢や根性の問題ではなく、意欲や快楽を司る脳内神経伝達物質(ドーパミンやセロトニン)の分泌や受容体の機能が、過度なストレスによって著しく低下している状態です。

何も楽しくない・疲れたと感じる根本的な原因には、以下のような生体防御反応が関わっています。

長期間にわたり強いプレッシャーやマルチタスクに晒されると、脳の扁桃体が過剰に興奮し、ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰分泌されます。すると脳はこれ以上の精神的ダメージを防ぐため、感情のボリュームを強制的にゼロにして心を守ろうとします。つまり、感情が麻痺しているのは「これ以上頑張ると壊れてしまう」という、心身の緊急停止スイッチが作動した結果なのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。