渋谷の地下を支える屋台骨となっているのが、東急電鉄株式会社と東京地下鉄株式会社(東京メトロ)による一体的な空間設計だ。かつては鉄道事業者ごとに分断され、乗り換えのたびに階段の上り下りを強いられていた動線が、直通運転と駅構造の統合によって劇的に整理された。
鉄道交通インフラ・都市開発産業の視点から見ても、これほど高密度な路線網を地下でシームレスに結節させた事例は世界的に極めて稀だ。両社の協調によって生まれたフラットな通路空間は、バリアフリー化を推進すると同時に、歩行者の滞留を劇的に減らすことに成功した。