旅慣れていない参拝者が最も陥りやすい落とし穴が、「内宮の門前町(おはらい町・おかげ横丁)に行けば、朝から何かしら名物料理の店が開いているはずだ」という思い込みです。
大手旅行情報サイトやSNSの写真だけを見ていると、常に活気あふれる通りが連想されます。しかし、歴史的に門前町の商人たちは「参拝者が神域でお参りを済ませて戻ってくる時間」に合わせて商いを行ってきた背景があり、大半の店舗の営業開始時間は午前9時30分から10時に設定されています。早朝7時や8時に内宮前に到着しても、開いている飲食店は前述の赤福本店やごく一部の店舗に限られ、結果として朝食難民になってしまうケースが後を絶ちません。
もうひとつの盲点は、駐車場の満車問題と入出庫トラップです。内宮周辺の市営宇治駐車場は午前8時30分を過ぎると急速に埋まり始め、土日祝日には周辺道路が激しく渋滞します。「朝食を食べてからゆっくり参拝しよう」と考えて午前8時台に内宮周辺のカフェを目指すと、駐車待ちの車列に巻き込まれ、参拝スケジュールそのものが崩壊する危険があります。車利用の場合、早朝6時〜7時台に内宮参拝を終えてから移動するか、あるいは外宮周辺・幹線道路沿いで朝食を済ませてから内宮へ向かうのが鉄則です。